久しぶりの挑戦でも。
いまは、自信がもてなくても。
「私なんて」と、立ち止まっていても。
——大丈夫。
はじめの一歩は、ひとりじゃない。
AIのある時代を、わたしたちは一緒に生きていく。
ここから、その先へ。
小さな勉強会から、法人化、国内初の白書、そしてアワードへ。「AI時代の働き方を再定義する」という一本の旗のもとで、わたしたちはこれだけの景色を一緒に作ってきた。
二〇二三年の秋、女性のためのAIコミュニティとして、わたしたちは小さく始まった。最初のオンライン勉強会に集まったのは二十一人。それが二〇二五年五月、一般社団法人 Women AI Initiative Japan として歩みを新たにした。
掲げてきたのは、AI時代の働き方を再定義し、すべての女性が自律的に人生を選択できる社会へ、という思い。ビジョンは「すべての女性がAIで、その先へ。」——本紙の題号も、ここから先へ進もうという合言葉として置いた。
この二年で、国内初をうたう白書を世に出し、起業アクセラからは多くの試作事業が生まれた。賛同企業は二十社に広がり、アワードには全国・海外から声が届いた。
そして、すべての根っこにあるのはシスターフッドだ(次面)。場をつくり、誰かの最初の一歩を支えてきたのは、メンバー一人ひとりの積み重ね。手ごたえは、もう十分にある。
わたしたちがつくってきたのは、勉強会でも制度でもない。その手前にある「空気」だ。誰かが安心して手を挙げられる空気を、ずっと耕してきた。
「難しそう」で立ち止まる人に、いちばん低い一歩目を。失敗しても笑われない場所を、まず用意する。
一度きりにしない。戻ってきたくなる場所であること。続けて来てくれた人の数こそ、わたしたちの通信簿だ。
一人では続かないことも、隣に誰かがいれば続く。学びを、孤独な努力から、共にする習慣へと変える。
これは精神論ではない。白書がそれを裏づけている。AIの学びが進まない理由は「難しそう」「何から始めればいいか分からない」。立ちすくむ理由は、知識より先に、心細さなのだ。
だからこそ、「女性と一緒に学べる場」への参加意向は八割を超えた。シスターフッドは、やさしさの言い換えではない。続けられなかったことを、続けられるようにする——きわめて実用的な、わたしたちの技術である。
最初の一歩さえ、誰かと踏めれば。あとは、続く。
創業前夜から、夏のアワードまで。星印(★)は、みんなで覚えておきたい節目。
オンラインの小部屋から渋谷の大ホールまで。Lumaには、ホストした二十三回の集いが日付と人数つきで残っている。
※主な回を抜粋。Lumaにはホストイベント全23件が記録されている。
集いは、その日で終わらない。オウンドメディアには、イベントレポートや登壇記録、RAISE HERの全記録、転身体験談などが収められている。来られなかった人にも、その日の熱が届くように。
各回の正式なレポートタイトル・URLが揃えば、この欄に一覧として差し込みます。手元の記録があれば編集部へ。
生成AIで起業を目指す女性を半年間伴走するアクセラ「RAISE HER」。第1期では51の試作事業が生まれ、二度のデモデーで成果が披露された。
RAISE HERは、東京都の協定事業として走ってきた看板プログラムだ。生成AIを武器に、自分の事業を立ち上げたい女性に半年間伴走する。第1期では五十一のMVP(試作的な事業)が生まれたと公表している。
第1期のデモデーは二〇二五年七月二十六日。最終ピッチでは、短い期間で試作から検証まできちんと回したチームが目立ったと、審査員を務めた村上悠太さんは振り返る。生成AIが開発の速度を押し上げている、という手ごたえだ。
第2期のデモデーは二〇二六年一月三十一日、Google Japan(渋谷)で開催。東京都の松本明子副知事の力強いメッセージで幕を開け、登壇した受賞者が次々と涙する、あたたかな会になったと理事の髙井志保さんは伝えている。
第2期修了生・ミノグチメグミさん(株式会社TraceArt 代表)。VCに身を置きながらも、起業を自分とは遠いものに感じていたという。
ミノグチさんは、半年間のRAISE HERを終えてこう振り返る。自分の可能性を深く信じてもらえたこと、家庭と両立できる設計に支えられて、「できない理由」が一つずつ消えていった、と。
叩き込まれたのは、AIやビジネスの手法だけではなかった。「どんな社会を作りたいか」を考え、覚悟を持つこと。だからこそ、進みたい未来に向かう船をつくろうと、いま思える——そう綴った。葛藤の多い後半戦も含め、最も自分と向き合えた時間だったという。開発したのは広報支援ツール「PR Capital」。デモデーではSilver賞を受けた。
第2期の決勝審査を務めたアドバイザーの山口有希子さんは、登壇者一人ひとりの思いと努力が伝わり、自身にとっても良い機会になったとし、改めて意味のある活動だと感じたと記した。
理事の髙井志保さんは、半年のプログラムの集大成として、それぞれのキャリアや人生で感じてきたこと、伝えたかった想いのすべてが発表に乗っていた、と振り返る。
デモデーでは Gold/Silver/Bronze/RAISE HER賞に加え、審査員賞が贈られる。挑戦のすべてに、光をあてる設計だ。
※公開された投稿をもとに編集部が要約。さらなる修了生の声も、続けてこの欄へ。
二〇二五年九月発表「女性AI人材白書2025」。全国の二十〜五十代女性一一一六人が答えた、全五十一ページの実態調査。
白書が映したのは、ためらいと渇望の同居だった。ほぼ毎日生成AIを使う女性は三〜五%。職場では「全く活用されていない/話題にもならない」が四割を超えた。
学びが進まない理由は「難しそう」が四割、「何から始めればよいか分からない」が三割。AIへの最多の不安は「頼りすぎるのは危険」だった。
それでも——「女性と一緒に学べる場」への参加意向は八割を超えた。一度取り組み始めた層では、四割超がほぼ毎日使っている。最初の一歩さえあれば、人は進む。
脅威の数字は、裏返せば機会の数字。わたしたちは、その反転の側に立っている。
診断で一歩を軽く、勉強会で仲間をつくり、事例集で身近にし、アクセラで本格的な挑戦へ。高さの違う扉を、いくつも。
生成AIで起業を目指す女性向け半年間アクセラ(東京都協定事業)。第2期まで実施
女性向けAI 1Dayカンファレンス。2025年3月に登録370名
国内初をうたう女性×AIの実態調査(全51ページ)
女性のAI挑戦を応援する賛同企業・団体ネットワーク(20社)
日本MS「Code; Without Barriers」連携。第2期へ
LINE上の女性向け16タイプ診断。最初の一歩に
女性100名の生成AI活用事例集。国際女性デーに公開
AIに挑戦した女性を表彰するアワード(7/6開催)
AI体験型カンファレンス(9/11–12・渋谷)
一つの入口で立ち止まっても、次の扉が必ずある。その設計を、二年かけて形にしてきた。
大企業のAI事業開発から起業へ。企業と団体、産と官と学をつなぐ場所に立ち続けてきた。
代表理事の國本知里は、早稲田大学大学院を修了後、SAP JapanでHR系SaaSの法人営業に携わった。その後シナモンAIで大企業向けのAI事業開発を経験し、AI・DXのハイクラス人材エージェントを創業する。
二〇二二年には企業向けAIワークトランスフォーメーションを掲げてシンシアリーを創業。情報経営イノベーション専門職大学の客員教授、GUGAの常任協議員、文部科学省のアントレプレナーシップ推進大使も務める。
二〇二六年にはForbes JAPAN「Women In Tech 30」に選出。ファッション誌のインタビューにも登場するなど、発信の幅を広げている。
少数精鋭の理事会のもと、日々の場づくりはメンバーと運営が支える。名前の載らない一人ひとりが、この団体の手足であり心臓だ。
アーティスト、ジャーナリスト、経営者、研究者、元政策担当まで。産・官・学・メディアにまたがる多彩な知見が、わたしたちの背中を支える。
提携パートナーとしてGUGA・日本マイクロソフト・ディープコアとも連携している。
公式サイトやオウンドメディアを軸に、SNS、note、LINE、PR TIMES、イベントプラットフォームまで。届け方を広げてきた。
発信の中心は公式サイトとオウンドメディア。記事は三十本を数え、白書の解説からアドバイザー・賛同企業のインタビュー、RAISE HERの記録までを載せる。
SNSではX(@WAI_official__)が認証済みで、フォロワーは二六〇、投稿は一二九件。Instagramやnote、LINE公式も運用する。プレスリリースはPR TIMESで二十八番を重ね、イベント記録はLumaに二十三件が並ぶ。
家族や友人、取引先に「何の団体?」と聞かれたら。そのまま使える、みんなの共通言語。
数字や年表に残らない手ざわりは、メンバーの言葉にしか宿らない。次の問いへの答えを、ぜひ寄せてほしい。集まった声は、次号の主役になる。
※本欄は雛形です。実際に語られたコメントを編集部が差し込みます。創作した発言は掲載していません。
七月はアワード本番、九月は二日間の大型カンファレンス。耕してきたものを、いよいよ大きく咲かせる季節だ。
七月六日、「WOMAN AI AWARD 2026」の本番を迎える。「あきらめなくていい。だって、すぐできる。」——そう掲げるアワードに、全国・海外から一二二件の挑戦が届いた。準備してきた一人ひとりの力が、ここで一つに集まる。
九月十一〜十二日には「WOMAN AI UPDATE 2026」を渋谷ストリームホールで開く。初日は「仕事」、二日目は「自分」。二つの顔をもつ体験型カンファレンスだ。Copilotの実践リスキリングも次の期へ続く。
7/6 WOMAN AI AWARD 2026 開催
9/11–12 WOMAN AI UPDATE 2026(渋谷)
通年 Copilot実践リスキリング 第2期 ほか
近づくほどに、やることは増える。でも、向かう先が同じだと、その忙しさは少しだけ軽くなる。次の景色は、もう目の前だ。
※リンク先は公式ニュース欄。専用ページが分かれば差し替え可。
この一枚は、自慢のためではなく、確かめ合うために作った。わたしたちは、ちゃんとここまで来た。二十一人の部屋から始まった声が、いまは全国に、海を越えてまで届いている。それは、誰か一人の力ではない。
うまくいった日も、思うように人が集まらなかった日も、次の会の準備をしてくれた人がいた。資料を直し、声をかけ、隣の席をつくってくれた人がいた。この紙面の数字は、その積み重ねの別名だ。
そして、ここで立ち止まる理由は一つもない。白書が示したとおり、AIの前で立ちすくむ人は、まだたくさんいる。その「難しそう」を「やってみよう」に変える場所が、もっと要る。わたしたちの仕事は、まだ途中だ。
だから、ここまでを誇りながら、明日はまた一歩先へ。私でも大丈夫、また会えたね、一緒ならできる——その三つを、これからも作り続けよう。すべての女性がAIで、その先へ。次の景色のどこかで、また会おう。
新聞のかたちを借りたのは、日々の積み重ねに、少しだけ「特別」の装いを着せたかったからだ。いつもの業務連絡では流れていく出来事も、紙面に組むと、ちゃんと歴史に見えてくる。
読み終えて、肩のあたりがほんの少し温かくなっていたら、この一枚は役目を果たせたと思う。手ごたえは、誇っていい。そのうえで、まだ伸びしろがある——その両方を、同じ気持ちで持っていたい。